我々は異議申し立てを行いません
JAFモータースポーツ局から7月7日付で出された「裁定書」により、GT500クラスとGT300クラスのコース上での関係において新たな判断基準が示されました。
JAFモータースポーツ審査委員会は、ブルーフラッグについて「進路を譲らなければならなかったにもかかわらず、十分に進路を譲らなかった110号車の無理な走行」と結論付け36号車と110号車の接触については「レーシングアクシデント」と裁定を下し、ペナルティを取消しました。
トムスチームは、FIAの国際競技規則では対応しきれない事象を経験則によりGT-Aが独自にルール化してきたモラルハザード防止規定やシリーズ規則を
・「この判断基準はあいまいで基準として機能していない」
・「適用されるべきではない」
として控訴の趣旨にしています。
現在のルールを容認しないと明らかに主張するチームが存在することは、『ルールが平行して存在する=ダブルスタンダード』であることを意味します。また、従来抗議は受け付けないとされていたモラルハザード防止規定やシリーズ規則においてJAFに対して控訴することで裁定が変わる可能性があるならば、GT-Aの管理するスポーティングレギュレーション自体が形骸化していきます。ペナルティが発生する度にJAFへの提訴を行い結果が暫定となれば、ウェイトハンディ制や性能調整も成り立たないことになります。今回の「控訴の裁定結果」が招いた重大な問題が下記の二点です。
1.S-GTにおけるブルーフラッグの解釈についてダブルスタンダードが出来上がってしまったこと
2.審査委員会の裁定に対して不服があればJAFに控訴できるという前例
前回のセパン戦において、110号車(BOXSTER)は予選混走時に2号車(紫電)と接触したことによりベストラップ抹消のペナルティを受けました。どちらもアタックは行っておらず、#110がメリットを得たわけでもなく、同クラスの軽微な接触です。疑問はありましたが「接触したこと自体が問題」と解釈して納得することにしました。何故ならルールで決まっていることであり、抗議は受け付けないこともルールとなっているからです。
「裁定書」に対しての異議申し立ての期限は7月18日ですが、我々は異議申し立てを行いません。内容については納得できませんが、異議申し立てを行った場合は次戦でのレース運営の障害になるだけで誰にもメリットがないからです。ダブルスタンダードについてはJAFとではなくGT-EおよびGT-Aでの調整が必要と考えています。